ここが見どころ
山本家は鹿島灘に近い神之池畔にあり、江戸時代中期以降名主を勤め、地引網漁の網元でもあった旧家です。住宅のはっきりとした建築年代は不詳ですが、手法より見て18世紀前半に建てられたものと考えられています。
寄棟造りで、屋根は茅葺(かやぶき)。間口10間余、奥行き約5間半の南正面東寄りに突出部を付けた曲屋という形式で、正面及び西側面が軒下に張り出した「せがい造り」になっています。突出部のある部分が土間で、奥の方には部屋が設けられています。
この住宅は良質で保存が良く、漁家として国指定重要文化財になっているものは山本家を含めて4件しかありません。現代に江戸時代の漁家の暮らしぶりを伝える貴重な文化遺産です。
建築後、文化11~14(1814~1817)年にかけて大きな改造があり、その後も小改造を重ねていましたが、平成4(1992)年より2年間かけて行われた全面解体修理工事によって、建築当初の姿に復元されました。
平成23(2011)年の東日本大震災では津波の被害を受け、床上まで浸水。土壁は削られ建具は流されましたが、家屋自体は倒壊せず、耐えきりました。
建物外観は自由に見学することができます。建物内部を見学する場合は、下記山本家へ電話での事前予約が必要です。
詳細情報
所在地 | 茨城県神栖市奥野谷4281 |
見学料 | 無料 |
問い合わせ先 | 有り |
アクセス | (車)東関東自動車道 潮来ICから約20分 (電車)JR潮来駅・鹿島神宮駅よりタクシーで約25分 |
関連リンク | 山本家住宅(神栖市ホームページ) |
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